小児腎臓病
当院は全国でも稀少な小児腎臓病専門を標榜に入っている小児科クリニックです。院長は小児科専門医、指導医かつ腎臓専門医です。
血尿、蛋白尿など検尿異常、先天性腎尿路奇形、腎臓移植後のフォロー、難治性ネフローゼ症候群、反復性尿路感染症、慢性糸球体腎炎、夜尿症、遺尿症の診断、治療をおこなっています。
院長は現在も兵庫医大で小児腎臓病専門外来を行い、腎生検(腎臓組織検査)にも関わり、後進への指導を行っています。大学病院と同程度の基準での診療と治療を行うことが可能です。
当院では検査できない逆行性腎尿路造影検査(VCUG)やRI検査(腎静態腎機能検査;DMSA腎シンチグラム、腎動態シンチグラム;99mTc-MAG3、99mTc-DTPA腎シンチグラム)については大学病院へ依頼しています。都合がつけば、院長の大学病院の外来へ受診していただき検査を行うことも可能です。
可能な検査
血液生化学検査、尿検査、
腹部超音波検査、レントゲン検査
※腎生検、核医学検査については
大学病院、こども病院等へ紹介して検査いたします。
小児腎疾患
小児の腎臓病は検尿異常から透析や腎移植が必要な末期腎不全まで多岐にわたり、生涯に渡り付き合っていく病気となる場合があります。
最近、小児の腎機能の正常値を始め、各種疾病に関する治療戦略が急速に整備されつつあり、日本小児腎蔵病学会主導で様々なガイドラインができています。
腎臓病を持つこども達に,適切な時期に,適切な評価を行い,適切な治療を施すことが求められる時代となりました。成長発達も含めた良好な生活の質(QOL)を維持できるような腎臓病管理を行いたいと考えています。
院長は現在も大学病院で小児腎臓病診療や後進の指導を行いながら、日々当院で診療に当たっています。ネフローゼ症候群や小児腎不全の診療も大学病院と連携しながら治療を行っています。3歳時検尿異常や学校検尿異常、新生児の水腎症、先天性腎疾患の診療も行っていますので、気軽にご相談ください。また、他府県へ転居する場合もそれぞれの地域の専門医をご紹介することも可能です。
2005年から現在に至るまで西宮市の学校検尿、開業後は川西市の学校検尿に関わっています。2016年には西宮の10年間の学校検尿でのIgA腎症の発症率を6.8人/10万人と推定しました。
(Takayuki Shibano,Kohei Maekawa et al Epidemiological survey of IgAN, Clin Exp Nephrol, 2016)
慢性腎炎は一度発症すると経過が長く、5年以上にわたり経過観察や治療が必要です。
開院以来3年となりますが、その間にIgA腎症3名、急速進行性糸球体腎炎1名、急性糸球体腎炎2名、ネフローゼ症候群3名、尿細管性蛋白尿2名、水腎症10名以上、膀胱尿管逆流症4名、慢性腎不全1名が見つかり、現在は当院や紹介先病院で適切な治療や経過観察を行っています。
夜尿症・昼間遺尿症
夜尿症とは?
5-6才を過ぎても週3回以上夜間におねしょをしてしまう状態を夜尿症としています。
昼間もお漏らしをしてしまう昼間遺尿症を合わせて遺尿症といいます。昼間遺尿、夜尿症も共に治療の対象となる場合がありますのでご相談下さい。
当院の夜尿症の治療方針
夜尿症のこどもさんの年齢やタイプに応じて治療を行っています。日本、海外のガイドラインを参考にしながら、家族とも相談した上で、便秘の治療を含めた生活指導、アラーム療法、薬物療法、漢方薬など本人にとって最も適切で効果的な治療法を提案しています。
今の時代、子供達は学校の宿泊行事だけでなく、部活動などでも宿泊行事があります。夜尿症の治療を通じて、夜尿症への対応方法を共に考えて行事に参加出来るようにお手伝いしたいと考えています。ただ、夜尿症はすぐ治るこどもさんもいれば、時間がかかるこどもさんもいます。私1人でなく、御家族と本人と一緒に解決しましょう。治った夜尿症の患者さんは皆さん笑顔で外来を卒業しています。その笑顔が私の夜尿症治療のモチベーションになっています。
おねしょ相談シート
当院では、初診時に現在の状態を分かりやすく伝えるための「夜尿相談シート」を印刷してご記入できるようにホームページにPDFファイルをご用意しております。
事前にご記入の上ご持参いただくことで、受付がスムーズに行えます。
時間短縮につながりますので、ぜひご活用ください。
- 参考HP
- 夜尿症ナビ
- おねしょ卒業プロジェクト