当クリニックでのアレルギーの診療
気管支喘息、アレルギー性鼻炎・花粉症、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎など、アレルギー疾患の診療を行っております。
厚生労働省、日本アレルギー学会、日本小児アレルギー学会、日本小児皮膚科学会等の各ガイドラインに沿った診療を行っています。
主な取り扱い疾患
- 気管支喘息
- 食物アレルギー
- アトピー性皮膚炎
- アレルギー性鼻炎
気管支喘息
重症度に応じた治療が大切です。発作がないときは治療がおろそかになりがちですが、発作が長い間続くと、次第に治りにくくなることが分かっています。当院では年長児には必要に応じて呼吸機能検査を行い、病勢の把握を行い、場合によってはピークフローメーターと喘息日誌を用いて喘息管理を行っています。
小児気管支喘息ガイドライン2021年版を参考にして内服、吸入による治療でも効果が得られない場合は生物学的製剤(デュピルマブ)の投与も行っています。
アトピー性皮膚炎
スキンケアを基礎に、ステロイド外用薬や抗アレルギー薬の薬物療法を組み合わせた治療を行っています。入浴方法や軟膏、クリームの塗り方等の正しいスキンケアの方法、適切な薬の使い方の指導を行っています。軟膏の塗布の方法もリアクティブ療法でなく、プロアクティブ療法で皮膚を良い状態を保つような治療を行っています。
また、必要に応じて血液検査(特異的IgE検査、TARC)で病勢を判断して治療を選択しています。
2021年よりJAK阻害薬(コレクチム軟膏、リンヴォック内服)など新たなアトピー性皮膚炎の治療薬の投与も行っております。治りが悪いアトピー性皮膚炎の子供さんもご相談ください。
アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎(花粉症)
原因の花粉やアレルゲンを特定した上で症状を緩和するための内服と点鼻薬、点眼薬等による治療を行います。
当院では5才以上の小児に対して舌下免疫療法を行っています。舌下免疫療法とはアレルゲンを少量投与することで免疫寛容を誘導する治療です。対応するアレルギーとしてスギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎です。1日1回舌下投与を継続して行うことで症状が軽減する効果が期待できます。80%以上には効果があるといわれています。
詳しくは下記ホームページを参照ください。
食物アレルギー
原因となる食べ物(アレルゲン)をまず特定することが大切です。どのような状況で症状が出たかが出発点になります。成長期にあるこどもの食事では、アレルゲンを含む食べ物の除去は、必要最低限にとどめることが求められます。必要に応じて血液検査(特異的IgE検査、TARC)を行い、ガイドラインを参考にして食事指導を行っています。
アナフィラキシーの既往がある方はエピペンの処方、および指導を行っています。当院勤務の医師は全員エピペンの処方を行うことが可能です。
食物負荷試験が必要な場合、下記の施設の小児科へ紹介させて頂き、食物負荷試験等をお願いしています。