インフルエンザについて
インフルエンザは毎年日本国内で1000万人~1500万人が罹患すると言われています。インフルエンザに対する有効な防御手段の一つがワクチンの接種です。毎年、流行するウイルスの型が違い、それにあわせてワクチンがつくられていますので、13才未満の子供は原則2回ずつ接種しましょう。
対象年齢
生後6ヶ月以上で12歳まで2回接種することが可能ですが、当院では1才以上から接種いたします。それよりも両親や年長の兄弟の接種をお勧めします。
当院でのお勧めの受け方
スケジュールを立てる時のポイントは流行前に2回接種が終わるように、1回目は10~11月、2回目は11月中に接種するのがおすすめです。可能であれば、10月頃に1回目を接種し、およそ2~4週間開けて2回目を接種します。13歳以上は通常1回接種です。
インフルエンザの予防接種を小さな子どもに接種した場合、1回の接種だけでは十分な免疫ができません。重症化を予防するのに必要な免疫ができるのは、2回目を接種して2週間ほどたったころからです。
副反応
強い卵アレルギーの方は接種できません。
ごくまれですが、ショックやじんましん、呼吸困難などのアレルギー症状が現れることがあります。
ワクチンの効果と安全性
予防効果はほかのワクチンと比べてそれほど高くなく、子どもの場合、A型では予防効果があるのは30~50%程度※で、B型や1歳未満ではさらに効果が低くなります。
インフルエンザワクチンは発病予防だけでなく、重症化予防として接種することをおすすめします。ワクチン接種によって発病や重症化が予防できるケースが多く、結果として脳炎の予防にもなります。まれには、流行しているウイルスの株とワクチンの株が違うなどで、接種を受けていても脳炎の発生を防ぎきれないこともあります。
また、妊娠中に母親が受けると生まれた赤ちゃんにも予防効果があります。
2011年シーズンから、ワクチンの接種量が変更となり、WHO(世界保健機関)の標準量を接種することとなり、予防効果の向上が期待できます。
※インフルエンザワクチンを受けていないグループと受けたグループで、インフルエンザにかかった人数を比べたら、ワクチンを受けたグループの方が30~50%少ないという意味。
(VPD参照:http://www.know-vpd.jp/index.php)
小さいお子様をお連れして、問診票をご記入するのは大変かと思いますので、
よろしければご自宅で事前にダウンロードしてご記入をお願いいたします。