ブログ|キセラ川西オリヴィエのまえかわこどもクリニック 小児科

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小児の新型コロナワクチン接種について

2022年2月28日

令和4年3月から、5歳から11歳のお子さんの新型コロナウイルスワクチン接種が始まります。川西市では集団接種のみとなる予定です。私も昨年末から行政と一緒に相談しながら進めて参りました。

2月末時点で健康なお子さんに接種したいと考えている親御さんは少ないかと思いますが、どのように判断したらよいかと迷っておられる方は多いと思います。健康なお子さんに接種したほうがよいかどうかは、現時点では正解はありません。メリットとデメリットを比較検討して、決定していただければと思います。参考に小児科学会のHPのお知らせを転記します。ご覧下さい。

https://www.jpeds.or.jp/modules/news/index.php?content_id=919

まず5歳から11歳のワクチンはファイザー社のものを使用します。量は12歳以上の1/3の成分量を、3週間あけて2回接種します。受けた後に出る症状として、注射した部位の痛み、発赤、腫脹、発熱、関節痛などは成人と同様と考えます。若い男性では、一定の頻度で心筋炎の発生が報告されていますので、注意が必要です。長期的な副作用は不明です。

令和4年2月末時点では特に重症化リスクの高い基礎疾患(慢性呼吸器疾患や先天性疾患など)を有する小児に対して接種が推奨されています。

重症化することが少ない子どもたちへの接種について議論することはとても難しいです(本邦にて現時点で10歳未満のお子さんの死亡例はありません。)。感染した場合の他者へのリスクの増加や感染した場合の大変さなどを総合的に検討し接種するかどうかを判断していただければと思います。