新型コロナ感染の重症度について
2022年1月31日
今日、ある患者さんのお母さんから質問があり、医療者側と一般の方とで認識が違うことがわかりました。ブログに記載して欲しいという希望もありましたので、新型コロナウイルス感染の重症度を説明します。
私たちは新型コロナウイルス感染症の重症度を厚労省の基準で軽症、中等症、重症と分類して保健所へ報告しています。現在、流行している新型コロナ感染症は昨年の流行時と比較して軽症と言われています。軽症といっても39℃の発熱が3-4日続き肺炎はなくとも、咳がひどく経口摂取ができなくなり、入院する場合もあれば、発熱、嘔吐と伴い入院する場合もあります。一方で微熱程度で軽い咳と鼻汁だけのこともあります。これらすべて酸素濃度の低下がなく、酸素投与の必要がなければ、たとえ入院が必要となっても軽症に分類されます。
風邪の延長、軽症という言葉が一人歩きしていますが、感染者が増えることで入院が必要となる患者さんも増えていきます。
当院でも1月の間で新型コロナ感染症で病院へ入院された子どもが数名いました。新型コロナ感染者は比較的軽症で済んでいますが、中には入院が必要となる軽症もいることを覚えておいてください。