ブログ|キセラ川西オリヴィエのまえかわこどもクリニック 小児科

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子宮頸がんワクチンについて

2021年9月20日

実は子宮頸がんワクチンは定期接種になっています。2013年4月から定期接種化されましたが、その2か月後の6月に副反応を疑わせる症状の発生のため積極的勧奨中止となり、現在に至っています。

2020年北海道大学ののSharonらの調査では現在の接種率1%未満が続くと12才の女児は一生涯に3400-3800人が子宮頸がんに罹患、700-800名死亡すると推定され、今後の子宮頸がんの増加が懸念されています。実際、日本では毎年1万人以上が子宮頸がんに罹患し、約3000人が亡くなっています(2018年統計 10776名罹患、2871名死亡)。
接種がすすんだ諸外国では子宮頸がんワクチンの接種により劇的に子宮頸がんが減少しています。国によっては男児への接種も行っています(日本でも任意で可能です)。昨年9価ワクチン(シルガード9)が認可されましたが、まだ公費化はされていません。

公費接種ができる年齢は小学校6年生から高校1年生までとなっています。公費接種できるワクチンは4価ワクチンのみです。特に高校一年生は10月末までに1回目の接種を行わないと3回目まで公費での接種にすることができませんので、接種を希望される方は当院へご連絡ください。WEB予約も可能となっています。

9価ワクチンであるシルガード9をご希望の方は電話連絡をお願いします。

子宮頸がん予防ワクチン予防接種|川西市 (city.kawanishi.hyogo.jp)

ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がんなど) – Know VPD! (know-vpd.jp)

問題となった副反応については現在は科学的には否定され、万が一副反応と考えられる症状が生じた場合の医療的対応も下記のように整っています。

kyoyroku.pdf (mhlw.go.jp)

☆追記 2021年11月11日(金) 子宮頸癌ワクチンの積極的勧奨の再開が発表されました。当院でも9月 9名、10月 7名、11月 10名と接種者が増えています。将来の子宮頸癌予防のため、小学校6年生〜高校1年生の女児の保護者の方は十分相談した上接種を検討ください。男子についても適応がありますが、公費ではありません。検討される方は一度ご相談ください。