ブログ|キセラ川西オリヴィエのまえかわこどもクリニック 小児科

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おたふく風邪

2020年1月20日

 おたふくかぜウイルス(ムンプスウイルス)によるVPD(ワクチンで予防できる病気)です。かかっても軽症の場合が多いのですが、髄膜炎や難聴などの重い合併症を引き起こすことも多いのでワクチンによる予防が重要です。自分の子どもだけは重症にならない、という保証はありません。

 2~3週間の潜伏期の後に、両方またはどちらかの耳下腺がはれてきます。触ってもはっきりしたしこりに触れるわけではありませんが、家族など周囲の人が見るとはれているのに気がつきます。しばらくすると反対側もはれてきます。発熱は起こることも、起こらないこともあります。症状が出ない(不顕性感染)場合もあります。またおたふくかぜ以外でも、耳下腺が腫れることもあります。細菌性耳下腺炎や反復性耳下腺炎などがあります。かかっていたと思っていてもおたふく風邪でない可能性があります。周りでおたふくかぜが流行しているかどうかも診断の助けになります。

2年前に日本耳鼻科学会がムンプス難聴の大規模全国調査を行い、2年間で300名以上のムンプス難聴が報告されました。予防するにはワクチン接種が有効です。是非、1才になればMRワクチン、水痘ワクチンとともにムンプスワクチンを接種することをお勧めします。

(参考 http://www.know-vpd.jp/vpdlist/otafuku.htm VPDを知ってこどもを守ろう)