当院の新型コロナウイルス感染症の現状④
2022年8月16日
令和4年7月だけで192名の小児コロナ感染を報告しました。当院で診断した新型コロナウイルス感染症の小児は1月から換算すると900件を超えています。8月1日〜10日まで90名の方が新型コロナ陽性でした。7月、8月と拡大傾向にあることは間違いないです。発熱は2-3日以内に解熱している場合が多く、咳や鼻水は少なく、熱性痙攣、嘔吐による低血糖、脱水の方がいます。成人のように味覚障害、嗅覚障害は少ない印象です。解熱しても体調不良が続けば連絡の上受診ください。食欲不振が続き、体重減少や低血糖となる児もいます。
新型コロナウイルス感染以外の感染も拡大します。定番の手足口病、ヘルパンギーナ、アデノウイルス感染症による咽頭結膜熱、そして、ヒトメタニューモウイルス感染症、季節外れのRSウイルス感染症による気管支炎/肺炎になる小児も増えています。当院の迅速検査で検査できないライノウイルスやパラインフルエンザウイルス等も検出しているようです。ここ数年流行のなかった小児の感染症が同時に流行しています。以前からよく言われている手洗いうがいによる自宅でできる感染対策は可能な限りお願いします。
こういった感染症が流行する中、入院治療を治療を必要とする非感染性の川崎病、尿路感染、血液疾患(白血病等)の小児もいますので、高熱が4日以上続く場合はご相談ください。
7月19日以降、当院は発熱していない患者さんへも十分対応できるようにWEB予約の方法を変更して運用開始していますので、発熱している方は発熱外来のご予約をお願いします。